受賞作品A(16:30〜18:10)



《スタッフ》
石田未来
 
記録コース
「愛と、生きる」
 
38分00秒
ドキュメンタリー

 石田武志、53歳。仕事、スーパーの生鮮売り場での調理、と、がんこ寿司でアルバイト。月収、20万円。家族、妻1人、子供2人。友達、なし。趣味、なし。
 家族には忌み嫌われ、家族との会話は一切なく、自分の兄弟や両親とも10年以上連絡を取っていない。休みなしで働いても、家族はやしなえない。友達も1人もいない。趣味もない。誰と話すこともなく、ただ働くだけの毎日。人生。本当の、孤独。
 いったい彼は、なんのために生きているのだろうか?



 今年度は“だめな父親”と息子との関係を描いた作品が多かった。中でもこの作品、その“だめな父親”に8ミリカメラを向けて、この俺の父親、いったい何のために生きてんだ?というより、いったい生きてるっていえるんか?という問いかけを、クールなまなざしと共に向けているのである。が出来上がった作品は、クールで残酷な問いかけとは逆に、父親に対する、実に、温かい、慈しみに満ち満ちた、優しい映像なのである。その妙味こそがこの作品の見所である。
記録コース:原一男教授





《スタッフ》
監督・撮影・編集:伊藤大悟
《キャスト》
高橋和誉 高橋由実 高橋好江 高橋ふみよ 高橋輝 高橋誠
 
記録コース
「ある家族」
 
54分47秒
ドキュメンタリー

 兵庫県の山間部、加西市に暮らす高橋和誉は機械工場で働きながら家族を養っている。父親は和誉が小学生の時に借金を残して家を出て行ってしまった。母親は統合失調症を患い、入退院を繰り返していたため、和誉は祖母に育てられた。やがて大人になり、結婚をして子供が生まれようとしていた。和誉は、父親に会いたいと思うようになる。しかし探してはみるものの手がかりは見つからない。そんな時、西成区の医療センターから手紙が届いて……。






学長賞受賞作品(18:30〜20:30)



《スタッフ》
監督・撮影:満若勇咲
 

「にくのひと」      





Coming Soon








《スタッフ》
監督・撮影:満若勇咲
《キャスト》
満若好美 樋口明子
 
記録コース
「父、好美の人生」
 
60分00秒
ドキュメンタリー

 父の人生とは一体なんだったのか? これからどうするのか? 答えは無いけれど、それでも生きる父の記録。



 前作「にくのひと」で他者を見つめた作者が、一転して今度は自分の家族にカメラを向けた。他人の家族を見てこんなことを言うのは何だとは思うが、それでも「面白すぎる」と言ってしまう。
 何と言うか信仰と言えばいいのか、一風変わった考え方の父親に翻弄される妻、息子である作者。理解しがたい、受け入れられない、手紙は破られ、口論にもなる。カメラは、少しもためらう事なく父親に向けられ、映画が生まれる。
 それを見るうちに、実は彼らがどこかでそんな父親を愛しているのではないかと思わされてしまう。映像の不思議な力を改めて感じる。
映画コース:大森一樹教授






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